2017年フランス大統領選決選投票
フランス大統領選が混戦で、読み方が難しいということ、前回も書きました。
決選投票に向けて、マリーヌ・ル・ペン氏とエマニュエル・マクロン氏のチャートを比べてみたけれど
やはりこれも、どちらも強いです。
前回、比較のために掲載したチャートは、5月8日の早朝で作成したもので、
フランス大統領選の日程として
・第一次選挙本国23日の投票→これはおそらく現地24日早朝には結果が分かるのでは?
・第二次選挙本国5月7日の投票→8日の早朝には結果が分かるか?
という仮定のもとに5月8日の早朝にしたのですが、あるニュースサイトによると結果の発表は11日となっており、
8日、11日どちらのチャートを最終判断に用いるべきか材料がありません。
たった数日の違いでも、たとえばトランジットの太陽、ときにトランジットの月が予測の最終的な決め手になることもあるので、
時間が分かったほうが断然良い。
とはいえ、分かる範囲で読み進めてみると…。
マクロン氏
内側からネイタル、セカンダリー、ソーラーアーク、トランジット5月11日です。

1) 目立っているポイント⇒ノースノード 人気、人との縁 人の輪に受け入れられる=つまり支持されるということ
・月pと木星t、月tがノースノード上(投票時)さらに、金星pと火星tでグランドトラインを形成
・木星sa 60°ノースノード
前回、金星p 180° 火星n, 火星sa 90° 金星nと金星火星が目立つ事を書きましたが、
金星p はノースノードと120°トラインでもある。
さらに木星tはノースノードと0°コンジャンクションしているため、この箇所にアスペクトが集中して
ノードにスポットライトが当たっています。選挙戦は人との縁、人に支持されて選ばれることなので、とても大切。
2)ベネフィックが目立つ、喜びの表示、
3)土星tは太陽nと0°だが、オーブ3°と広い。就任時に土星tが太陽nに重なり、責任を背負うと考えればマッチするチャート。
ただし土星t 0°ジュノーn、天王星t 120°ジュノーnのため、何かしら主張の制限や変更がありそう。
結果発表が11日であれば、太陽Tがハーフサムで5度。死軸に入る。8日だと入りません。ココ気になります。
対してル・ペン氏。

マクロン氏には対しル・ペン氏はサウスノードが目立つうえ、マレフィックの勢いが強い。
加えて前回書いた事も総合すると、理論上はベネフィックが強いほうが当然良いため、マクロン氏有利となる。
とはいえジョージ・W・ブッシュ元大統領が勝った時⇒冥王星SA と木星Nが120°、冥王星TがMC上、
いまのル・ペン氏⇒冥王星sa と木星nが60°、冥王星tがIC上で、似たパターンだということ
状況的に、テロに立ち向かうという意味でも似ているためル・ペン氏でもおかしくない。
前回も書いたけれど厳しい政局を背負うのにマッチしたチャートです。
(まあ通常、運が良いほうが勝つんだけどね)
ただベネフィックとノースノードが目立つマクロン氏に対して、
マレフィックとサウスノードが目立つル・ペン氏は表玄関な感じがしない。
明るさがないというか。まるで昼と夜のよう。
サウスノードはポジティヴに読まないからね。
これだけパワーが拮抗していれば、どちらが大統領になってもおかしくないけれど、
大統領となれば表看板のなので、マクロン氏が選ばれた方が、国として健やか。
ル・ペン氏は裏で、悪戦苦闘すると読むほうが順当だと思えます。
そもそもル・ペン氏は10天体が火4・地4・風0・水2/C3・F4・M3で、風のサインがないし、Fixed(不動宮)が強いうえ
太陽が獅子座、月は山羊座という頭の固い、タフな野心家タイプ。
個人的にはフランスはエレガントさを失ってほしくないと思ったりします。
その点マクロン氏はミュータブルが強いので、もっと柔軟でしょう。まあASCは山羊、MC蠍の政治家タイプで、しかも太陽n△土星n、身のこなしは柔軟な野心的なんだが…。
そして。
マクロン氏について感じたことなのですが、
39歳という若さで大統領を目指している今の勢い、
なにしろまだ40歳前。
ナポレオン三世より若く、史上最年少だそうで
これは特別なことです。
マクロン氏の出生図を見ると
火5・地2・風1・水2/C2・F3・M5で火が強くて前に出たがる傾向があることと、とても良い天体配置を持っているので若くして頭角を現すのも分かるのですが、
それだけでは、何か要素が足りない。
どうしてこんなに勢いがあるのだろうか?
と思い、妻であるブリジット・マクロンさんのチャートを見てビックリ。
この二人の組み合わせは凄いです。
約24歳年上妻ブリジット・マクロンさんとエマニュエル・マクロン氏の
カップルチャートは強力な結びつきを示していて、
これはパートナーを探す方にはとても参考になる例なので
一花一空のブログでご紹介します。
パートナーとの組み合わせが素晴らしいと、相手の影響によってより良い面が発揮される
たとえば
マクロン氏の牡牛座の月に、ブリジットさんの火星が重なるのは面白くて
牡牛の月ってマイペースだし、自分のテリトリーから出たくないのね。
そんなマクロン氏を、ブリジットさんが励ますと言うか、お尻を叩いている(笑)
こんな隠し玉があったとは…。
長文をお読みいただき、ありがとうございます。ここまで読んでくれた方はASTROLOGY LOVERだと思うので、ぜひあなたのチャート読みも聞かせてくださいね!
愛をこめて
一花