質問に対する回答と訂正
2020/6/3アップデート




・訂正箇所
ビデオで表示されるの2020年夏のエクリプス(食)のチャート、正しくは6月月食、6月日食、7月月食の順です。でもビデオ内では、すべて7月と(黄色い字で)ラベルが貼ってあります。混乱されませんように! 配布資料は訂正してあります。
・質問
・なぜソーラーリターンではなくルナリターンなのですか? どうしてマレフィックのトランジットとルナリターンを組み合わせているのですか?
チャートが読める方は、ソーラーリターンに限らず、さまざまな情報を入れてください。
予測の手法はビデオ内でもあげたように色々あります。そして、ひとつの技法たとえばプログレスにしろ、リターンにしろ、読み方などを詳しく説明すれば、ひとつの講座ができるほど色々な情報があるわけですが、
今回、チャートが完全には読めなくても、役立つ方法を考えてみました。
大枠でとらえれば、やはり気を付けたいのはマレフィックのハードアスペクトの時期。
そしてルナリターンは毎月の推移を掴みやすいからです。
・ビデオの最後にトランジットの月で息抜きとお話しされていました。トランジットの月で悪いことは起きないのですか?
もちろん物事が発生するトリガーになることは、しばしば起きます。月の力は侮りがたいものです。
しかしピラミッドの形△で説明しましたが、出生図があり、プログレスやソーラーアークといった進行天体、トランジットの組み合わせを読むためには修練が必要です。
禿のジョンさんのケースで言えば、トランジットの月が天王星とコンジャンクションしただけで、ああいう事件は起きません。それが起きるだけの下地があったからなのね。
でも、大事件は起きなくても、日常的な影響はあるわけです。
ちょうどこのビデオを見た日の夜にメールをもらった生徒さんの幼いお嬢さんの話なんですが、このお嬢さんの出生図に火星n月nのセクスタイルがあって、この火星nにランジット火星t月tがコンンジャンクションした。
そうしたら、かつてないハイテンションで寝なかった。でトランジットの月が離れたら寝るかなと思ったら、寝たそうです。火星だから疲れちゃったんだろうね。
→ 火星n 月n 火星t 月t
これはトランジット火星の効果がベースになるのだけど、天体の力を月は「運ぶ」効果がある。
たしかに悪いことを「運ぶ」こともあるけれど、下地がなければそんなに大きなことは起きないので、なにより今は、少しでもベネフィックの力を感じる時間を持ってほしいと思い、
出生の月、金星の星座にトランジットの月が通過する日のことを話しました。
マレフィックの影響が強くなる時期を割り出したら、あとは「トランジットの月がトリガーになって悪いことが起きるのではないか」とネガティヴ思考にならないでほしいです。
トランジットの月が出生の月と同じ星座に入れば、リラックスして自分らしくいられる。心地が良いはずで、金星もそうです。星座を意識して、ネイタル(出生)の金星が天秤座なら、トランジットの月が天秤座に入った日に、まあ今はお買い物も、友人と食事にも行けないからクローゼットのお手入れをしてみたり、金星が蟹座や乙女座なら料理を楽しんでみるとかね。
女性にとって月と金星は大切です。もちろん太陽星座にトランジットの月が入った時も活用できます。この場合、ちょっと運動をするとか、陽にあたるといった、健康増進につながることが良いと思います。今みたいな時期だから健やかさを育む時間にしてほしい。散歩をすれば新緑キレイです。
・ルナリターン難しく感じました。トランジットだけでも役に立ちますか?
トランジットだけでも、知らないより知っておいた方が良いです。
たとえばコロナに感染した石田純一さん。石田さんの出生時刻がわからないので月は使えませんが、太陽nはほぼ山羊座23°でキロンnと0°コンジャンクション、海王星nとは90°スクエア、天王星nとは180°オポジション。もともと健康に注意を払いたい配置です。
現在トランジット冥王星tは24°で注意ゾーンですが、そもそも1月の土星冥王星コンジャンクションは22°で起きているから、当面気を付けなくてはならない。仕事を続けて沖縄でゴルフもプレイされたようですけど、もっと注意レベルを上げておくべき天体配置よね。
・天文暦の資料ですが上半分は普段から見ているものですが
下半分は何を表しているのでしょうか?
decがdeclinationでlatがlatitude
今回の未来予測講座では混乱するので使いません(未来予測講座1及び、関連する特別講義において)
・天文暦5月6日の双子座29度のドラゴンヘッドはなぜ黄色のマーカーでチェックがあったのでしょうか?
いつも細かく見て勉強されていて、素晴らしいです。
うん、ヘッドか双子座に入ってゆくので、気になってマーカーつけたんだと思う。
ヘッドテイルつまりノード軸の場所によって、日食月食がどの天体を巻き込むか分かるしね。
双子座-射手座、つまりここからミュータブル天体がノード軸に絡む可能性が出てくるわけです。
・食の日にちがいつなのかをどこで調べたら良いのでしょうか?例えば国立天文台のHPで
日食・月食の一覧が出ますが2020年日食は6月21日12月15日月食なしなのです。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/koyomix/eclipsex_l.html
ここはどうかな。時間は『食の最大』時間は4:25で作成すればOK。
・地震が気になりますね…。コロナよりも地震が。ジュノー、金星、海王星のYODは、ジュノーが4ハウスにあるから地震と読めるのでしょうか?例えば、金星が4ハウスに入っていても地震と読めるものなんでしょうか?
ジュノーがICと重なっているからです。ICは足元、地面なので、そもそもIC自体を読みます。
たとえば阪神淡路大震災の地震の表示として、ICと天王星、海王星、冥王星のYODが指摘されており、恒星を見てもICにAl Hecka、天王星にはTerebellum重なっています。
マンデンとネイタルのハウスの意味は異なります。マンデンの4ハウスは基本、土地に関すること、そして野党も入る。ここに金星が入って状態が良ければ豊作になるかもしれないし、地価の上昇かもしれませんが、これは他の要素を見なければわかりません。
マンデンは天体、ハウスの意味が変わるだけでなく、たとえばソフトアスペクトでも悪く解釈する場合があります。ですから、この分野の学習が必要になります。
またマンデンは社会、世の風潮、その国の行方を読むものですが、ひとくちに「社会」といっても政治、経済、気象など幅広い。災害を読む場合は、この中で災害に関する表示はどういうものかを学習するという感じです。
・頭ツルツルのジョンさんの話、面白かったです。また、ジョンさん登場するの楽しみにしてます!
了解しました(笑)
・ダイアーナルとトランジットの違いがわかりません。どのように違うのですか?
時は「止まり」ませんから、ムービーの様に流れてゆきます。つまりすべてがトランジットですが、たとえば秋篠宮眞子さまは 1991年10月23日 23時41分生まれです。この1991年10月23日 23時41分という「時」は、すべての人にとって一過性のトランジット 。しかし占星学では、この止まることのない時というものを、出生の瞬間、結婚式の瞬間として独立したチャートとして読むわけです。
まるでムービーに対して、シャッターを押して撮る写真のように、その日、その時、その場所の天体配置を「独立したチャート」として、出生図やイベントチャート(結婚式や会社設立などの)として読む、ということ。
春分図は太陽が牡羊サイン0°に回帰した瞬間の独立したチャートであり、ソーラーリーンもルナリターンも同じく太陽や月が出生のポジションに回帰した瞬間の独立したチャート。ダイアーナルも同じです。24時間だけ有効な独立したチャートね。
この質問をされた方は初学の方かな。これは占星学の基本となる考え方なので、学びが進むうちに自然と分かるようになると思います。占星学の基本的な思想は『As above, so below 』上のものは下のものの如くという象徴的な解釈です。学校で習ったことや、一般常識とは異なるため、最初は「なぜだろう?」と思うことが多いかもしれません。プログレスはなぜ一日を一年とみなすの? とかね。
・ルナリターン教わりましたが、ソーラーリターンも同じように読んでいいですか?
今回は大雑把にルナリターンの読み方を紹介しました。
ルーナーやソーラーリターンというのは、約1か月や1年という限られた期間を表示するチャートです。ですからあまり深読みをする必要がありません。そういう意味で、今回のように大枠を見る方法は役立ちます。とはいえ、たとえば天体の散らばり方、ASCやMCサインや度数、ネイタルチャートと2重円にした時の見方など、もっと踏み込んだの読み方のノウハウはあります。継続講座の未来予測講座1では4月からこれらの読み方、4重円にリターンチャートを加えて読む方法をやっています。
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